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何年経っても形が定まらず。イロイロ、テキトーに書いてます。
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高校時代にK君という友達がいて、違うクラスなんだけれど仲良くしてた。特に思い出すのは体育でサッカーをしていた時。
K君は、絵にかいた様なスポーツマンでなんでも器用にこなせる人だったが、サッカーで彼がFWに居れば後ろからパスを出すだけで必ずゴールを決めてくれるような人だった。

もともと中学時代までDFをしていた私なのでフィールドのバランスを見る目は少しくらいあった様で、K君のお蔭でパスの楽しさを覚えた。
スルーパスもオーバーラップからのセンタリングも決めてくれる人が居るとかなり楽しい。あの時期どれだけアシスト数を稼いだか分からない。

ある日K君が休んだ日があった。私は気にしているつもりはなかったが体育顧問の先生が「今日はKが居ないんで円の力も半減だな」と言った。

なんだかその場面があれから20年弱過ぎた今でも記憶に強く残っているのはなぜだろう。

K君がいないことで私の能力は100%引き出されないのか?
その先生の言葉を聞いていて面白がったのはいつもK君と私のやりとりを見ていた現役サッカー班の友人達だった。「おもしれぇ!やってやろうぜ!円」と、私にボールを集めてくれた。ゴール前シュートチャンス、アシストパスをさらにパス返してくれる。「今日は円がゴールを決めろよ」と。

かなりのビッグチャンスでシュートを外し、皆にブーイング受けながら大いに笑った。そしてゴールを決めた時の嬉しさといったら言葉にならなかった。

その後のサッカーの授業ではゴール前に進む私の姿にK君も当初は面食らっていたが、すぐに理解して逆にアシストパスをくれるようになった。勿論私も前のようにパスを出す。より攻撃的に。K君の運動量に任せて。そうなるとゴールの量産なわけで。
正直私らの相手をさせられたチームはつまらなそうだった。



自分がどれだけ備えていても、様々な状況になった場合を検討していても、関わる人が多ければ多いほどその事柄は思うように進まない。

自分はやはり後ろから状況を俯瞰で観ていて、パスを出したり声を掛けたりするのが性に合っている。前線で戦っている人の様には動けないが、その動きを把握してアシストすることが好きだ。それは多分あの頃から変わっていない。

でも決してゴールがいつも決まるかいうと・・・そういうわけではない。K君のようなスーパースターばかりが全線にいるわけじゃないし、実はゴールそのものが見えてないとか、自分とは違うゴールを狙ってる人がチームにいたりするから。

そんなとき「なんで自分でシュートしないんだ!」「ゴールが狙えただろ!」「もう後はボールを入れるだけだったはずだ!」と評価されてしまうことも少なくない。
多分、自分でも気づいている。詰めが甘い。自分がゴール前に上げたボールを誰かが華麗にボレーなりヘッドなりで押し込んでくれると信じている。

キックは正確だと褒められるけれど、時にはゴールを狙ってもいいんじゃないかと言われる。
そんな時ふと、K君の背中や、サッカー班の仲間と一緒に走る姿が思い起される。

皆、元気かなぁ。
サッカーしたい。

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