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何年経っても形が定まらず。イロイロ、テキトーに書いてます。
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最近の生活。
仕事が遅くなって帰る。家族は入浴を終えて食事中か、あるいは就寝済か。
寝ている時の方が多くなってきた気がする。

壁一枚向こう側は寝室だからと、音をたてないように注意して夕飯を食べる。
すぐ風呂に入ればいいのに、映像だけの音のないTVの前でぼーっとして2時間。

風呂上がりに朝食用の炊飯のタイマーをセットして寝室へ。
家族三人の寝顔をちょっと覗いてから気を失う様に寝る。

今日も同じような日。ただ、夕飯には間に合って、久しぶりに一緒に食べることができた。
妻と長男が今日の出来事を競い合うように話すので丁寧に返事をする。

食事も終わって子供たちを寝かしつけてから―いや、妻が寝かしつけてくれてから―週末のことを少し話す。

妻が休むのを見送って風呂へ。


特に変わらない日常。
ただ、ふと思い立って、パソコンの電源を入れた。特に目的があったわけでもないのだけど、気が付いたら長男の生まれたばかりの写真をみていた。今の次男と同じくらいの頃の写真だ。両親達と映った写真もある。天真爛漫な笑う顔。


急に、突然
涙が止まらなくなった。

写真を切り替える手は止まらないが、涙は止まってくれない。

そうやってしばらく眺めていて、その後冷静になって振り返っても、なぜ涙が出たのか理由はすぐにわからない。

仕事は忙しいが苦しいというわけじゃないし何か大きな不満や不安があるわけでもない。

ただ少しひっかかることがあるとすれば、今朝出勤前のこと。

長男が弟をおもちゃの剣で叩いていた。勿論、力いっぱいではないが、カチと硬い音をたてていた。
「最近保育園でもお友達を叩いている様だ―。」
妻の言葉が何故かその時急に強く思い出され、長男を大きく叱りつけた。
泣き喚く長男。言って聞かせようとするが手遅れで、逆に暴れて意図せず私を蹴りつける。
逆上して怒鳴りつける私から逃げるように母に助けを求める長男。

なだめてよく言い聞かせている妻の声からあえて遠ざかり、本人なりに反省をしているであろう息子の姿も見れず、出勤の準備をする。怒鳴ったことが後ろめたかったのかは自分でもわからない。

妻に背中を押されて、精一杯の細い声で、目に涙をいっぱいに溜めて一言「ごめんなさい」と言う。
車に乗って仕事に向かう私に、眉を顰めた上目使いで、「いってらっしゃい」と手を振る。
そんな息子の口が最後に「早く帰ってきてね」と言っていたのがはっきりわかった。


そういう一つ一つが思い出されたからだろうか。


いつもの日常が、いつも通りに過ぎただけの日だったかもしれない。
特別な出来事だったわけではないかもしれない。

でも、自分が何かを蔑ろにしていた、やっているつもりで勝手に納得していた、見過ごしていた色々な事を省みる日だった。

「今日」を忘れないように、「今日」という気持ちが「毎日」であるように、
涙を忘れないように、と

書き留めておくことにした。

ありがとう。

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