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何年経っても形が定まらず。イロイロ、テキトーに書いてます。

◇電撃企画

モンハンの話を書いてみることにしました。
といってもモンハンの話じゃないよ。
ヒントを得たというか・・・。外伝的な。

「モンスターを狩りました」じゃ、話にならないので(笑)

「小説」ならぬ「小話」ってことでお送りします。

いつもながら思いつきなので、生暖かい目で見守ってください。



『竜の民』

 -序ー

 いつからだろうか。風の匂いや土の匂いが、大いなる息吹に感じるようになったのは。
 いつからだろう、水の流れや日の輝きが、深淵なる脈動に感じるようになったのは―――。

 恐くなって、夜になって母に泣きつくと、こう仰ったものだ・・・
 「それは龍神の言葉、龍神の鼓動。敬っても恐れることはありません。あなたの『竜人の血』がそれらに応えているのですよ。」
 その言葉よりも、温かさに包まれていることで、いつも寝付いてしまっていた。

 あれから幾月が経ったのだろう。星の巡りは変わらないが、あの温もりにだけは二度と・・・

 「若、鷹は北の谷に下りたようです。」

 「・・!??」

 不覚だった。
獲物を追って辿り着いた草原は南に向けて緩やかに下っており、午後の陽光を受うけて一様に良い色だった。
それに見とれて物思いに耽っていたことなど悟られまいと・・・

 「ストラウド、獲物の所在が掴めたならば直ぐに伝達するのが道理ではないのか。」

 騎上で振り返らず、後方に控えていた家臣の一人に声を掛ける。
 ちらと、見やるとあちらも何も気が付いていないフリで、ただ目だけは「仕様のない方だ」と言っている。
 
 単騎馬陣形の狩猟の際に着装するケルビ毛皮の鎧を、代々、古王家時代から仕える将軍家特有の蒼に染めている。馬に乗っているこちらの高さと流石に同じとは言わないが、それでも体躯のよさが大きく目立つ。銃床だけ簡易なものにしているが、雷海龍から作られた銃身を背負うその姿は正に『蒼き戦車』といった風情。彼は史上最年少の将軍にして、この国の装甲騎兵団を指揮する騎士団長の一人。ランバ・ストラウド・セファム=ウォータブレード。
 そして私の乳母兄でもある。

 「は、申し訳ございませぬ。されど鷹ほどの大きさになれば千里眼薬も役に経ちません。”目”と”耳”に当たらせ、探し出しました。」

 「・・・あの二人を呼ぶほどのことだったのか。」

一度城に伝令を送ったということだ。しかも戦時下においてしか活動しない彼らを使うとは。
少しため息がでた。

 「鷹の羽飾りは式に欠かせないものですので。」

 式に欠かせい・・か。
 愛馬の首を少し撫でてやりながら、こんな時に母を思い出すとはまだまだ未熟なのかと自問してしまう。
本格的なため息を一気に吐き出し、空を仰ぎ見る。

 鷹の舞い逃れた北の地平の上には、昼の月が淡く浮かんでいる。
なんの巡り合わせか、母がこの国に嫁いだのも今の時期だったという。

 
また息吹が流れる。緑の草原が揺れる。
 
北の地から一羽の鷹が飛び立つ―――。


 戦人の本質を問うたことはない。
 母君は、そういうことよりも自分の領域を場内に広げることに躍起であったし、自分のために娘を「使う」ことは一度や二度ではなかった。
 そのあまりの見事さに、家臣は『知慮に長けた聡明な御仁』とみている。あの父上がそれでも傍におくのは、父の邪魔をしない、立場をわきまえている、という印象を巧みに演出しているからだった。

 今回の件にしても、政治的な取り決めなのは仕方のないことだ。一国の姫に生まれた時点で覚悟の上でもある。 しかし、あのとき母君は、私の前で泣いた。あたかも辛いことだというように。身が裂かれる思いだとでもいうように。
 皆の前で泣きはらしてみせた。

 その心根の凄まじきこと。面が厚いという類のものではない。
 ここに至っても、あなたは私に心を開かないですね。なるほど、だからこそ、私のようなものが生まれた。
誰にも心を開かない、従順な人形・・・。

「姫様、ご立派ですね」

 ふと、付き人の一人が声をかける。
 名をサネと言う。幼少から私に仕えるお付きの一人。

「立派・・とな」

 視線だけ向けながらそれとなく問いてみる。

「・・・はい。定めとは言え、話できいたことしかない国の、見たこともない御人に嫁がれるなんて。」

「なにを申すか。もともと王家にとって空気にも値しない私くらいには丁度良いことじゃ。・・・サネ、私を慰めておるのか。」

「いえ、そんな!私はご立派だと言いたいだけです。本来ならまだ、婚礼を挙げられる御歳でもないはず。しかも・・・・。」

「・・なんじゃ。」

「あの国では、女も戦場に狩り出すとか。」

「ほう。」

「それに着物は全て鉄で出来ているとか。」

「ふむ。」

「しかも、牛を食べるんですよ!!?信じられません!」

「・・・ん、なんと。それは困った。」

「・・姫様、本当にいいんですか!?」

「だからお主は何が言いたいのじゃ。」

 こう長く一緒に入ればお互いの事は口にしなくとも、すぐわかる。サネもまさか世話人達の噂話など本気にはしてはいまい。私の気が少しでも和めば、とおどけてくれているのだ。

「本当にご立派です。」

「そういうと皮肉に聞こえるが。」

「左様でございますか。」
 大げさに首をかしげて見せる姿も演技かかっている。

「・・安心せい、サネも一緒に連れていくつもりじゃ。」

「ふふ、それは困りました。」

「牛を気のゆくまで味わえるぞ。」

 サネは、困った困ったと言いながら、いつもの親しみのある笑顔を私にむける。
 私も目を伏せながら、笑った。本当に頬が痙攣したような些細な笑い方ではあったが。

 束の間の談笑であったが、張りつめた空気が和んだように思う。話を聞いていたであろう、部屋の外で控えている者達サネと同じ、もしくは少しばかり下の者達)までもいくらか落ち着いた様子だ。

「では、私はまだ準備がありますので失礼致します。ゆっくりとお休みください。」

 部屋から出て行こうとして、直前になりこちらを見ずサネは言った。

「姫様、あなたは決して一人ではありません。私がいつもお傍におります。」

「・・・うむ、ありがとう。」

 

”そう言うと皮肉に聞こえる”。


 あなたは一人ではないと言ったサネの瞳と、

 ありがとう、と応えた自信の胸の内・・・。

思い返し胸の奥がひどく疼く。


私は知っている。

彼女が母君の手の者だということを。

私は知っているのだ。

 彼女が焚いた火鉢の炭が、パチンと弾ける。
 本来なら暖かさを感じるはずの音が、胸に突き入る様で思わず振り返る。

今日も眠れそうにはない――。



 出立の日、煌く白金の鎧をまといし一団が迎えにきた。
 甲羅竜の背に揺られながら籠の外をそれとなく覗いてみると、一際大柄な甲冑姿が目に入った。かくも他国の武人は派手好みの様相。白金に蒼の装飾のなんと絢爛なこと、その目立つこと。あの出で立ちでは戦場でここを弓の的にせよと言っているようなものだ。

 あまりに見過ぎていたのか、相手からも見られていることに遅れて気付く。兜に半ば隠れていても無表情と伺えるその顔からは何を考えているかは分からない。
 しかし、鎧姿から見るに殿に近しい者、側近と思われるので、その姿から主の姿を想像してみようと、それでも見つめ続けていた。

ふん、なんじゃこの唐変朴め。

 することも無い道中、暇を持て余してついた悪態。
 聞こえるはずの無い内の声に、唐変朴の表情が変わったと思った時だ。
 その時は唐突に訪れた。


「各個、警戒しろ!!」

ドォォーン!

 上がる怒声に、甲羅竜の地鳴りの様な悲鳴。どこからともなく起こった爆発とともに視界が大きく傾き、尋常でない振動を籠に伝える。窓からの景色はちぎれ雲の浮かぶ空だけに

なり、一瞬上下が分からなくなった自身の安全に気を回している間に、ぶしつけに鳴る角笛の音に思わず身を固くする。

 野盗や大獣の類ではない。統率された集団の襲来。
しかもそれはーーー。

 ランバはまず状況の確認をした。

 兵の数はこちらが少ない。状況によっては私も無傷では済まないか。

 謀られたことについては後で存分に怒るとして、今は優先事項を整理する。
 相手の狙いは明らかだ。包囲網を抜けるにはまず防御に徹し、タイミングをみて薄い所からぶち破るしかない。

「タイガ、バンドー、それぞれ西、南だ。三点角で姫君を守る。優先事項は姫の死守、いかなる障害も全力で排除!責任は俺が取る。」

「了解です!」

「は!ですが、今の場所からだと北側が手薄になります。」

「問題ない!まずは目の前に集中しろ!」

「了解ッ!」

 兵士の数は3箇所にそれぞれ4名ずつ。一個中隊規模であるが装備が装備だ。自分を含め全員が式典様装備である。カブレライト合板の盾は防御力としては十分でも、獣の意匠を

施した装飾の類をみればおよそ機能的とはいえない。私も使い慣れた装甲兵の装備ではないのが悔やまれる。

 まぁ、北側には奴がいる。かんざし二本でもあれば十分なはずだ。

 先ほどまで騎乗していた愛竜の死骸の陰から敵陣を伺う目を走らせる。この平地を囲むように草茂る土手に待ち伏せされたのは明らかだ。
 先程の爆発は地雷の類ではない。地雷ならまだいい、あれは今の状況にとっては最悪と言える。

ガチャリ

「数は4。一つはなかなかに遠距離です。」

”耳”であるバンドーから伝達が入る。

「指揮官が見えない。個々に独立して狙ってきている。もし

かしたら暗部かもしれん。」

 こちらは”目”タイガの情報だ。

 互いの部隊は距離にしてそれぞれ30mずつは離れている。
 ここで役に立つのは装備にはめ込んだ「伝達珠」の効果だ。距離が離れれば効果は薄れるが、この距離ならほぼ完璧に情報伝達が行え、私自身が”目”であり”耳”となり、部下もそれぞれまるで私になったような感覚だ。

「第2波、来ます」

「閃光玉投てき後、敵状確認。多分、光対策しているのでそれ自体に意味はないが注意をこちらに向けるだけでいい。」

「了解、援護します。」
 タイガが鳥竜のゴーグルを着装したのを見計らって、それぞれが2、3発閃光を投げ込む。味方を囲む様に四方に閃光の花が咲く。

 それにやや遅れて、ヒュウンと耳触りな風切り音が続き、ブシュと鈍い衝撃が壁にしている死肉に伝わる。
 その直後に激しい衝撃が盾に預けた体を揺さぶる。血生臭さとツンとした火薬の匂いが鼻腔を刺激する。 拡散弾の集中砲撃を受け、先ほどまで竜であった肉は爆ぜ、臓器を散らし、辛うじて残る四肢が原型を留めているに過ぎない。
 最早壁としての役割も果たさなくなった肉塊をみて、敵は留めを撃ち込もうとするはず。

「装填音無し、速射で第3波、きます。」

 まだだ、もう少し引き寄せる。

ズガガァアン!

「くっ!」

 思った以上の衝撃に一瞬背中に冷たいものが流れたが、体は動いていた。

「装填音、2時方向、6時方向、9時方向!11時方向には確認できず!」「移動している形跡も無し!」

 ”目”と”耳”の情報は逐一伝わってくる。予想通りと確認しながら爆風にまみれながら、抜剣する。

「突貫!我に続け!!」

 味方ガンナーの弾幕援護を受けて、一直線に眼前の林に向け駆ける。葉の色に擬態した装備の敵を視認するや、敵が銃口を向ける前に剣を投げつける。

「はッ!!せりゃ!」

 敵銃兵の右肩に突き立ったそれはそのまま背後の木の幹に敵兵を標本の如く釘打つ形となり、投げつけた勢いのまま前転すると、全体重と遠心力を乗せた盾の一撃を頭部に見舞った。

 盾に付けられた獅子の装飾が額から頭頂部の装甲にかけてめり込み、さながら獅子の印を押された敵兵は、顔にあるそれぞれの「穴」から血を噴出させ、奇妙な呻きをあげると動かなくなった。

 その敵銃兵を援護するはずだった傍らの敵剣兵は、その電光石化の動きに怯む。その隙を逃さず続く部下たちが数に物をいわせ囲みこむ。

 数刻も立たずして、1拠点の制圧を完了する。
 部下に少し離れてしまった他部隊に報告をさせる。

 囲まれた状況はなんとか打開されたようだ、これから北東に姫を退避させつつ、陣形を張りなおせばいい。それから城の本隊の到着まで持ちこたえればいい。

「・・ふぅ、野戦は苦手だ。」

 軽剣にした血を簡易的にも拭いとると、敵兵装備を見る。
 軽装に見えて、良質の鉱石の鎖を重ね合わせたことで強度を備えた独特の鎧、反りの有る片刃の剣・・・。

 間違いない。アステア王国の兵士だ。

「跡目争いや派閥の争いなど、小さい内乱が絶えないという噂はきいていますが、これほどとは。」

 兵士の装備は、眠剣や麻痺剣の類ではないし、銃兵にしても、対飛竜ではなく対人より兵装が多い。高威力の散弾の予備弾を見つけた時には確証に変わった。

 明らかに自国の姫を暗殺しようとしている。しかも我らが国内にて。そこには政治的な問題が大きく絡んできているのは明らかだ。今回も国家間の結婚も表面上相互の発展協力を高めていく目的であったが、やはりなんらかの陰謀が隠されていたのだ。

 どうして敵兵の侵入を許したのか。

 いや、そもそもアステアの本当の目的はなんだ。


「・・・気を抜くな、また戦闘中なのだぞ。一番近い南側を経由して姫様の確保に向かう。陣形を整え直せ。」

 今考えても仕方がない。自分に渇を入れるつもりで部下に檄を飛ばす。

「タイガはどうした、西側の状況は確認できないのか。」

「ス、ストラウド将軍、バンドー技術大尉からです!
『至急退避サレタシ 至急退避サレタシ』以上!」

「なんだと!?退避?いったい・・・。」

!?

 異質な、明らかに異質な感覚がこの場を埋めていくのを感じる。物事を体に伝える全ての感覚が捻じ曲げられるような感覚。そう、あたかも自身を圧縮されているような・・

「し、将軍!!?」

 部下が悲鳴を含んだ声を上げる。敵兵の死体がゆっくりと立ち上がる。
 まだ生きている、そんなはずはない。割れた額から流れた
血が鎧を濡らす。まだ乾かないそれは、尋常ではない出血の量を示している。

 首をもたげた敵兵の亡骸は、やはり意思をもって動いている風ではなく、しかし、立ち上がった状態のままだ。
 ふいに紫炎が吹き出すと、死体を覆っていく。敵兵それぞれ、少しずつ紫の炎ーそう呼ぶには暗すぎるーに覆われ、同時に姿を消していく。

「な、なにが起こっているんだ・・・。」

一点に集約されつつある紫の光はやがて輝きを増し、中空で大きな球体を形成し始める。
 それが一段と光り輝き、巨大な閃光になって当たりを包み込むと、消滅した。



ギィイアアアアアア!!

その場に居た全員がその、空気切り裂く咆哮に耳を押さえた。

ランバの身の丈の2倍はあろうかという、巨大な尻尾をしならせ、その先端についた巨大な岩石状の甲殻を大地に叩きつけ轟音を響かせる。
額からは白く輝く一角を天に伸ばし、強靭な二本の足は大地を抉り進む。

白亜の飛竜『モノブロス』。

光の中から出現した、この荘厳なる巨竜は、それまでの人の争いをあざ笑うかのようにその場を見下ろし、見上げる者たちを絶望の淵へといざなった・・・・。


◇いつもの

モンハンは決してこんあゲームじゃないです(笑)

この後は不定期発表です。

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非公開
職業:
人の間に割り込んだり割り込まされたりして滑りをよくする潤滑油的な何か
趣味:
文化的なこと多方面。映画、音楽、ゲーム。サッカーは専ら観るだけに
自己紹介:
どういう人かって他人に聞いたら「静かな人」
自分としてみたら「理屈っぽい人」

酒に酔うとさらに真面目になり、持論を展開して語り始める。気が付くと周りの全員がうなづき聞いている。本人はおちょこで酒飲んでる。動画で撮られてた。本人だいたい覚えていない。
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